出梁りづくり(せがい造り)の集落 六合・赤岩集落

          
  •  所在地: 群馬県吾妻郡中之条町大字小雨字六合
    交通: 関越自動車道 伊香保ICから約90分
    電車 東京・上野駅から直通(新特急草津号)長野原草津口下車、タクシーで30分
     

      

      出梁りづくりが特徴の六合赤岩の集落         六合赤岩の集落 ふれあいの家
            
               六合赤岩の集落                   湯本家住宅
    湯本家「長英の間」五代当主の湯本氏       「長英の間」の床柱と戸襖

    まちの生い立ちと町なみの特徴

  • 六合集落は、群馬県の西北部に位置し、六合の南端にある赤岩地区は、白砂川左岸の河岸段丘にあります。水田が少なく、農耕地の多くを畑が占め、麻や養蚕が主要な生産品でした。六合村赤岩伝統的建造物群保存地区は東西約1070 m 、南北約930m 、面積
    約63 . 0 h aの範囲です。白砂川に並行して南北に走る通りと、集落の中央付近で交差するナカセギの道が骨格を形成し、これらに面して屋敷地が連続します。集落は、緩やかな傾斜地に石垣を築き屋敷地を造っています。農作業を行う前庭を中心に、主屋と蔵、小屋などを周囲に配置し、主屋は、切妻造平入の2階建が大半ですが、3 階建も見られます。
    1 階は居室で入口から背面まで続く土間と床上に分かれ、2 階は間仕切のない一室で養蚕の作業場として使われました。

  • 養蚕農家に適した「セガイづくり」

    赤岩地区の養蚕農家の特徴的な構造にデバリとセガイがあります。デバリは家の梁が、家の正面側の外壁より外に持ち出された構造です。セガイはデバリが二重に張り出され、デバリの上に桁が設置される構造です。これにより、外側の柱で家を支えられるため、家の中は広々とした空間が広がり、養蚕を行うためには最適な造りとなっています。
    《湯本家住宅》
    赤岩地区にある湯本家は江戸時代から医者を務めており、幕末には長崎でシーボルトに学んだ蘭学者の高野長英がかくまわれていたとされる「長英の間」が2階に残されています。
    この地区でも類を見ない土壁造りの3階屋で、2階部分までが文化3年(1806)に建築され、3階部分は養蚕のために明治30年(1897)に増築されました。この家は、幕末の蘭学者高野長英が獄舎からの逃亡の際に一時かくまわれたといわれ、「長英の間」と呼ばれる部屋が往時のまま保存されています。毎月最終の日曜日のみ一般公開しています。
    《用途別に建てられた蔵》
    赤岩には33棟以上の土壁造りの蔵があり、それぞれ「新蔵」、「中蔵」、「穀蔵」、「味噌蔵」、「ネド蔵」と用途別に建てられています。
    新蔵や中蔵はある一定の財産を成した家が所有し、書物や衣類などを保管する立派な蔵です。ネド蔵は養蚕と共に盛んであった〟“麻”を柔らかくするために、蔵の中に船を置き、麻を湯に浸けて置いた蔵で、桑の保管にも使われていました。


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